先週の振り返り
先週の日経平均は事前に想定していた5日移動平均線(5MA)を基準とした上昇シナリオに沿った動きとなり、4月8日(水)から上昇した。

中期トレンドの変化
今回の上昇で注目すべきは、25日移動平均線の変化である。
- 先物価格が25日線を上抜け
- さらに25日線自体が上向きへ転換
これは単なる短期的な反発ではなく、中期的にも上昇方向への力が強まっていることを示唆する
シナリオの検証
先週の事前予想では、以下の2つのシナリオを想定していた。
- 5MAを維持する → 上昇シナリオ
- 5MAを明確に割れる → 下落継続
結果としては、週初から5MAを明確に割れることなく推移し、底堅さを維持。
この時点で上昇シナリオの優位性が高まっていた。
上昇の要因
4月8日(水)の上昇は、地政学リスクの一定の後退が主な要因と考えられる。
加えてテクニカル面でも、
- 5MAを下回っても即座に回復
- 押し目が浅い展開
といった特徴が見られ、買い優勢の流れが継続していた。
オプション市場の変化
今回の上昇で特に重要なのは、オプション価格の変化である。
日経平均の上昇後、オプション価格は相対的に割安となった。
これは日経VI(ボラティリティ指数)の低下からも確認できる。
※日経VIはSBI証券のマーケットページから確認可能→マーケット|SBI証券
日経VIとは
日経VIとは、オプション市場の将来の変動期待(ボラティリティ)を示す指標。
- 数値が高い → オプション価格は割高
- 数値が低い → オプション価格は割安
一般的に、地政学リスクなど不確実性が高まる局面では、大口投資家がヘッジ目的でオプション(特にプット)を買うため、VIは上昇しやすい。
何が起きていたのか
今回のVI低下は、大口投資家によるヘッジ(特にプット)の解消を示唆している。
つまり地政学リスクはある程度解消されたことがわかる。
相場への影響
ヘッジが外れることで、
- 下方向への警戒が弱まる
- 上値の重さが軽減される
結果として、上昇しやすい地合いへと変化した。
先週のまとめ
先週の値動きは、
- 5MAを基準とした上昇シナリオ通りの展開
- 地政学リスクの後退
- オプション市場の変化(VI低下)
これらが重なり、上昇トレンドへ移行する動きとなった。
今週の展望:日経平均は上昇継続か|5日線が分岐点
今週も引き続き注目すべきは5日移動平均線(5MA)。
先週の先物は5MAの上を維持したまま引けており、上昇トレンド継続が本命シナリオとなる。
予想レンジ
54,500~59,000
※以下で説明する上昇シナリオ、横ばいシナリオいずれであったとしてもこの範囲内に収まる想定
現状の位置づけ
現時点では上昇継続がメインシナリオだが—
4月1日(水)にトレンド転換を示す大陽線を形成して以降、4月13日(月)時点ですでに9営業日が経過している。
このため、短期的には一度横ばい(調整)を挟む可能性も視野に入れておく必要がある。
シナリオ①:上昇継続(本命)
58,000円を突破する上昇シナリオ

この場合の展開は以下を想定する。
- 一度5MA付近まで下がり、押し目形成
- その後、再度上昇し58,000を突破
エントリー条件
日経先物ベースで月曜日の日足終値が5MAの上で引けること
※5MAの上を維持することが何より大切
具体的な戦略
- 5MA付近の押し目で先物を打診買い(56,500~57,000付近)
- 押し目形成のタイミングとして可能性が高い日:4/13(月)17:00から始まるのナイトセッション~4月14日(火)の後場まで
利確目安:58,500〜59,000円
損切りライン(重要)
以下のいずれかに該当した場合は撤退を検討する。
- 5MAを下に割れ、その後すぐに上へ復帰できない
- もしくは、より明確な基準として日足終値が5MAの下で引けた場合
トレンド継続の前提が崩れた時点で一度リセットするのが基本戦略
シナリオ②:調整入り
短期的な横ばい〜やや下落基調の展開

以下のいずれかに該当する場合
- 月曜日以降、先物ベースで日足終値が5MAを下回って引ける
- 4/13(月)17:00~のナイトセッションで
→ 5MAの下から始まり
→ すぐに5MAの上へ復帰できない
この場合は少なくとも5営業日は高値を超えられず、横ばいもしくはやや下落基調の展開。
そして、横ばいを1~2週間程度こなした後は再び上昇が現時点での見立て。
対応戦略
基本は様子見優先
- 買い・売りともに無理に入らない
- ポジションを軽くする
- 少なくとも1週間(5営業日)は方向感を見極める
- 上値が重くなるためコール売りが有効(リスクを抑えるためC60,000以上の権利行使価格が良い)
※オプション売りはリスクが大きいため5営業日程度で、ある程度利益が出たタイミングで利確を検討
次の一手
調整局面が進行した場合は以下に注目する。
- 約1週間(5営業日前後)経過 ※5MAを日足終値で下回った日から数える
- 日足RSI(14日)が50付近まで低下
- 54,500~55,000付近まで下がってきたタイミング
この条件が揃い始めたタイミングで、先物買いを段階的に積み上げる戦略が有効。
まとめ
今週の日経平均も先週同様、5日移動平均線(5MA)を基準としたシンプルな分岐構造となる。
5MAの上を維持するなら—
- 上昇トレンド継続
- 5MA付近(56,500~57,000)の押し目は先物買いのエントリーポイントとして注目
一方5MAを明確に割れ、そのまま5MAの上に復帰できない場合は—
- 無理にポジションを取らず一度様子見
- エントリーしたい場合はC60,000売りなどが有効
- 1~2週間程度の調整をこなしつつ節目で段階的に買いを積んでいく。
- 節目は54,500~55,000や日足RSI(50)付近
→5MAの上なら押し目買い、割れれば一旦上目線は解消
本記事のシナリオを軸に今週も冷静に相場と向き合っていきたい。
無理なトレードは避け、優位性のある局面のみを狙っていきましょう。

