日経225オプション超入門②:オプション売りのリスクと戦略

オプション

はじめに

前回の記事で、オプションの買い戦略について理解できたはずだ。
買い戦略は損失が限定されるため、オプション初心者でも安心して入門できる方法だった。

今回の記事では、魅力と同時に大きなリスクを抱えるオプション売りについて解説する。
売り戦略を見る前に、まず1回目の記事「損失限定の買い戦略」を読んでおくと今回の内容がわかりやすいだろう。

オプションの売り【プレミアムの魅力とリスクの現実】

買いとは異なり、OP売りには証拠金が必要になる。どのくらいの証拠金が必要かは、SBI証券の「先物OPアプリ」の損益シミュレーターで権利行使価格や限月、プレミアムを入力するだけで簡単にチェックできる。

利益は売ったオプションのプレミアム価格に限定される。SQ日までポジションを保有すれば、売ったプレミアムの全額がそのまま利益になる。

買いのように先物価格の上昇や下落をじっと待つ必要はない。むしろ時間の経過によるプレミアムの減少こそが味方になる。この時間経過によるプレミアムの減少こそがOP売りの最大の魅力だ。要は、先物が大きく動かず横ばいが続くだけで利益を狙えるのがOP売りの強みだ。

チャート分析が苦手なトレーダーでも、効率的に収益を積み重ねられる戦略として人気がある。やり方次第では、堅実にプレミアムを手元に積み上げることができるのだ。

しかし、先物価格が大きく動けば損失は際限なく膨らむ可能性がある。リスク管理を怠れば退場も現実的な話だ。
売り戦略は強力な武器になり得るが、買いよりも慎重に取引していきたい。

では実際に具体例を用いて解説していく。

【コールオプション】C54,000売り

買いの時にも解説したが、日経先物が上昇するとコールのプレミアムが上がる。

今回は買いではなく売りなのでプレミアム価格が上昇すると損失が増え、逆にプレミアムが下がれば下がった分が利益になる。

日経平均先物価格が上がらない=下目線と予想するときに有効な戦略だ。

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C54,000をプレミアム600円で売った場合どういう推移になるかを見てみよう。

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縦軸が損益、横軸が日経先物の価格だ。

損益分岐点は権利行使価格54,000にプレミアム600円を加えた54,600になる。

つまり54,600を上回らなければ利益が生まれる形となる。

  • SQ値が54,000以下なら、プレミアム600円がまるまる利益となる。
  • ラージ1単位であれば60万円、ミニ1単位であれば6万円の利益となる。
  • 54,000〜54,600の間では利益は徐々に減少する。
  • 54,600を超えると損失がどんどん増えていくため、一歩間違えれば退場の可能性もある。
  • SQ値が56,000円の場合は56,000-54,600=1,400円分の値幅がマイナスになる。
  • ラージ1単位なら140万円の損失となるため損失が非常に大きくなることがわかる。

このように、コール売りは利益が限定される一方で、損失上限がないことが最大のリスクとなる。

【プットオプション】P48,000売り

次はプット売りの例を見てみよう。プットは基本的に先物価格が下がるとプットのプレミアム価格が上がる。

日経平均先物価格が下がらない=上目線と予想するときに有効な戦略だ。

Screenshot

ここでは、P48000をプレミアム780円で売る例を見てみよう。

Screenshot

損益分岐点は権利行使価格48,000からプレミアム780円を差し引いた47,220になる。

つまり、SQ値が47,220を下回らなければ、利益が生まれる形となる

  • SQ値が48,000以上の場合、プレミアム780円がまるまる利益となる。
  • ラージ1単位であれば78万円、ミニ1単位であれば7,8万円の利益となる。
  • SQ値が47,220〜48,000の間では利益は徐々に減少する。
  • SQ値が47,220を下回ると損失が発生し、SQ値が46000の場合は47,220−46,000=1,220円の損失が発生する。
  • ラージ1単位なら122万円の損失となるため、損失が非常に大きくなることがわかる

このようにプット売りも利益はプレミアムに限定されるが、損失の上限がないことが最大のリスクとなる。

まとめ・次回予告

今回の記事で押さえておきたいポイントは以下の通りだ:

  • オプション売りは利益がプレミアムに限定される。
  • 損失は際限なく膨らむ可能性があり、油断すると退場リスクもある。
  • 証拠金が必要で、計算や管理を怠ると大きな痛手を負う。
  • C54,000やP48,000の例から、売り戦略の危険性は明確に理解できる。

売り戦略の危険性と魅力を知ることで、次に見えるのはOP売りを活かす新たな手法だ。
今回の売り戦略の解説は、次回のスプレッド戦略を理解するための布石でもあるのだ。

次回の記事「オプション超入門③:リスクを封じる!買いと売りを組み合わせたスプレッド戦略」では、損失を抑えつつ利益を効率的に狙う方法、証拠金を抑える工夫、そして安全性と戦略性を両立させる手法を解説する。

オプションの買いと売りを理解した今、次の戦略を考える準備が整った。次回の内容は私も多用している戦略なのでより実践的な内容になるだろう。

前回の内容はこちら リンク
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